朝起きて、朝ごはんを食べる。日本人が発明した電気炊飯器からお母さんがご飯をよそってくれる。
食卓には、日帝時代に朝鮮半島に定着したジャポニカ米のご飯と、秀吉の朝鮮征伐時代に入ってきた唐辛子をたっぷり使ったキムチが置いてある。何気なくSONY製のテレビを見ると、画面では日本の独島 領有権 主張に憤慨するニュースをやっている。
「チョッパリめ!ずうずうしい。」日本が最初に開発したインスタントコーヒーを飲みながらお父さんが言った。金君もうなずく。TV画面は天気予報の画面に変わった。お母さんは日本の気象衛星から送られてくるデータを基にした予報でキムチを漬ける時期をメモしていた。
日帝時代の影響の学生服に着替え、日帝時代に敷かれた鉄道に乗って学校に向かう。都心部に出てから、一旦乗換えで、日本のODAで作られた地下鉄に乗る。もうすぐ学校だ。駅に着くと、日本が開発した自動改札機に定期券を入れ、学校に向かう。
学校に着くと校門には日本の伝統剣道で使う竹刀を持った先生が立っている。しかし特に何も注意されないまま教室へ。
教室に着くと友達の李君が日本の発明したVHSのビデオテープを持ってくる。日本のAVだ。インターネットの違法サイトが閉鎖されて、日本のAVに飢えて
いたから、どうしても見たかったのだ。李くんにビデオを借り、鞄にしまう。替わりに李君に日本の会社が開発し世界規格化したDVDを貸す。日本製のアニメ
だ。
そうこうしてると、もうすぐ授業が始まる。日本人が発明したシャープペンシルと日本人が発明したプラスティック消しゴムを机の上に置く。ついでに日本の会
社が発明したカッターナイフも置いておく。一時間目の授業は歴史だ。歴史が好きな金君は楽しみだった。
夏の授業はとにかく暑い。金君もシャツを脱ぎ上半身裸になる。先生が教室に入り、日帝の教育制度の象徴でもある教壇に立つ。いよいよ授業が始まる。
授業の内容は、李氏朝鮮と悪逆 秀吉軍の戦い「壬辰倭乱」の項だ。金君も好きな部分である。
「壬辰倭乱」は悪逆な秀吉軍が朝鮮の進んだ文明を妬み、朝鮮-人陶工や朝鮮-人職人を多数強制連行し、また朝鮮-人を奴隷にして連れ去ったという戦いだ。チョッパリたちが憎い。
しかし李舜臣将軍は、日本軍の海上輸送路を遮断し、日本水軍を次々と撃破して海上では無敵の存在だったのだ。李舜臣将軍はやはり偉大だ。ただ海上で
無敵の李舜臣将軍がいたのに、朝鮮-人陶工や朝鮮-人が多数連れ去られたのは何故だろうと疑問が沸いたが、すぐ別のことを考えることにした。
歴史の授業が終わり、別の授業が始まったが、金君は暑さで勉強に集中できない。ふと横を見ると朴君が教科書に隠してマンファを読んでいる。日本のアニメ機動戦士Zガンダムやガンダムseed関連のようだ。歴史授業の日本軍を思い出し、複雑な心境になる金君。
そうこうしているとお昼が近づいてきた。日帝時代に定着した一日三食の習慣のため、金くんは早くもお腹が減っていたのだ。暑さで食欲も減退ぎみではあるが、金くんは食べ盛りであるので、給食が待ち遠しかった。
給食を食べ終えた金君は少し午前の授業の復習をしようと机に向かう。
お昼ご飯は少し食べたりない気もするが、仕方ない。ふと辛ラーメンという日本人が開発したインスタントラーメンに辛味をつけただけというオリジナル
ティの全くない食べ物が頭に浮かんだが、学校では食べられない。諦めて机に向かう金くん。すると教室の端の方がにわかに騒がしくなった。どうやら何人かが
言い争いを始めたようだ。よく見ると隣の席の朴君だ。
親日派の朴君が、周りの同級生と日本のことについて話していたら、お互いエキサイトしてしまったようだ。「ご飯は食べて通うのか.....」「通り
過ぎる犬が笑う」「キックキックキック」「ホルホルホル」。朴君は多勢に無勢段々やりこめられていく。仕方が無い、親日発言をする朴君が悪いのだ。金君は
机に向かい復習に余念が無かった。