Korean History
朝鮮半島と国家の終焉
日露戦争が続く1904年10月――
↓高宗
我が国の外交権を奪った日韓協約なんて無効NIDA!URIはアメリカを頼るNIDA!
ロシアに事大することが不可能と見た韓国皇帝・高宗は、今度はアメリカを頼りにしようと密使を送った。彼は韓国の独立を認めさせる代わりに、日本やロシアが持つ韓国の権利をアメリカに売ろうとした。
しかし…
=日本=
トルルルル トルルルル…(電話の音)
↓日本
はい、こちら日本政府です。
↓アメリカ
ああ、こちらアメリカ政府だけど……御宅のお子さんが、こっちに来て困っているんですけど…
ウチの子?
韓国のことよ。何やら、アメリカに鉄道敷地権やら鉱山採掘権やらをあげるから、私たちを助けて日本と戦ってくれって煩いんだけど…
(あ、あいつらッ!何考えてるのよ?!!)
…とにかく、今後このようなこと無いように、ちゃんと躾けておいてね。
高宗の命令を受けた密使がアメリカに渡ったことが発覚すると、韓国の立場はさらに悪いものとなった。
その他にも高宗は、フランス、イギリスにも密使を派遣している。だがそれらは全て門前払い、もしくは相手政府から日本に通知された上で追い返されていた。
=韓国=
まったく!恥かいたじゃない!どうしてくれるのよ?!
HOLHOLHOL。日本人が恥じかいたNIDA。URIは愉快NIDAー。
↓李完用
…こいつを部屋の外に連れて行け。
↓兵士
はい…。
AIGOOOOO!!!URIはこの国の皇帝NIDAAAAAAAAA!!!
部屋の外に連行される高宗。
とにかく!今後このようなことがないように、責任はきっちり払って貰うわよ!
はい…。ただ、我々はもう賠償金も払うことも出来ませんが…
こうして、後に第二次日韓協約が結ばれることになった。この協約では韓国は一切の外交権利を持てなくなり、さらに皇帝の傍には監視役として統監府が置かれた。
第二次日韓協約内容
第1条:日本国政府は今後外務省により韓国の外交を監理指揮するため、日本の外交代表者と領事は外国にいる韓国人とその利益を保護しなくてはならない。
第2条:日本国政府は韓国が他国と結んでいる条約を実行する立場となるため、韓国は今後日本の仲介無しに他国と条約や約束を交わしてはならない。
第3
条:日本国政府は代表者として韓国皇帝の下に統監を置く。統監は外交を管理するために京城に駐在し韓国皇帝と親しく内謁することができる。また日本は韓国
の開港場などに理事官を置くことができる。理事官は統監の指揮の下で、従来韓国にある日本領事が持っていた職権の全てを執行し、また本協約を完全に実行す
るための一切の事務を担当しなくてはならない。
第4条:日本と韓国との間にある条約や約束は本協約に抵触しないかぎり効力を継続する。
第5条:日本国政府は韓国皇室の安寧と尊厳の維持を保証する。
一方、日露戦争は日本側優位に戦いが進められていた。旅順、奉天を落とした日本は日本海海戦でもロシアのバルチック艦隊に勝利。ロシアは講和交渉のテーブルにつき、アメリカの仲介で講和条約が結ばれる。これがポーツマス講和条約である。
↑ポーツマス講和会議の様子
ポーツマス条約概要
・日本の朝鮮半島における優越権を認める。
・日露両国の軍隊は、鉄道警備隊を除いて満州から撤退する。
・ロシアは樺太の北緯50度以南の領土を永久に日本へ譲渡する。
・ロシアは東清鉄道の内、旅順-長春間の南満州支線と、付属地の炭鉱の租借権を日本へ譲渡する。
・ロシアは関東州(旅順・大連を含む遼東半島南端部)の租借権を日本へ譲渡する。
・ロシアは沿海州沿岸の漁業権を日本人に与える。
↓ロシア
くやしい!革命さえ起きていなければ、日本ごときに負けることなんてなかったのに!
↓高宗
NIKA?!URIのいない所で勝手にURIの国を切り売りするな!
こうして韓国を植民地化しようとしていたロシアまでもが韓国から離れることになった。もはや韓国という国が日本の保護国であるというのは、全世界の確定事項になったのである。
だが韓国皇帝の高宗はまだ諦めなかった。彼は1907年、オランダのハーグで行われる第二回万国平和会議に密使を送り、外国の支持を得ようとした。これが世に言うハーグ密使事件である。
↑1900年頃のハーグ市
↑ハーグに行った密使たち
URIは韓国の皇帝NIDA。日本の横暴を訴えれば、外国の人たちもわかってくれるNIDA。
高宗は密使たちに次のような親書を持たせて韓国から出港させた。
高宗の親書内容
・日本と朴済純が締結した条約は、私は始めから認めておらず、また国璽も押してない。
・私は、この条約を日本が勝手に頒布することに反対した。
・私は、独立皇帝権をいっさい他国に譲与してない。
・外交権に関連した必要の無い条約は強制であり、内政に関連したものも全く承認してない。
・私は、統監の駐在を許しておらず、皇室権を外国人が行使することを寸毫たりとも許諾してない。
・私は、世界各国が韓国外交権を共同で保護することを望む。
しかし、ハーグで諸外国が高宗の使者たちに接した態度は余りにも冷たいものだった。
↓イタリア
…韓国?今回の会議にそんな国、出席する予定ありましたか?
↓アメリカ
あるわけないじゃない。そもそも日本の保護国になって外交権利失っているんだから…
↓フランス
でも、この文書を読むと、日本と結んだ保護条約は無効だとのことですが?
↓イギリス
馬鹿なことを言ってはいけません!そもそも日本から多額の援助なしにやっていけない国が、保護国で無いとしたら何になりますか?
↓ドイツ
我侭よねー。助けてもらう時だけ尻尾振る癖に、いざとなったら条約無効だなんて…
↓ロシア
日本としては何か言うことありますか?
↓日本
…ノーコメント。
結局、韓国からの密使たちは平和会議に参加できなかった。また彼らは、各国の首脳に高宗からの親書を送った。しかし、どの国も親書は受け取らなかった。韓国は全世界から見捨てられたのだ。
みんな聞いて欲しいNIDA。韓国は日本に酷い目に遭ってるNIDA。
だが密使たちは諦めきれず、街の往来などでビラ配りなどを行った。彼らの一人、李儁は抗議のために切腹して果てたというが、その死亡日時は出席を拒絶された時期から10日以上離れており、自殺説には疑問も残る。
この事件は、日本の外務省を通じて韓国統監府に通達された。統監府の伊藤博文は、韓国政府の責任を厳しく追求。それを受けて韓国首相の李完用は、事件を起こした張本人、高宗の廃位を決意した。
…どうやら貴方は韓国の人民の主として相応しくないようだ。
NIKA?! URIを廃位するつもりNIKA? そんなこと許さないNIDA! URIは大韓帝国の皇帝NIKA!
残念ながら陛下。私も李完用首相と同じ考えです。貴方は退位されるべきです。貴方はあまりにも外国との約束事を破り、そして御自分の贅沢で民を苦しめました。
きいいっー! 何を言っているNIKA?! URIはただ日本の無礼を世界に訴えただけNIDA!そしてこの国はURIの物NIDA!だからURIの言うことに反対するお前たちは売国奴NIDA!
いい加減になされよ。
この国は日本の物ではない。だが貴方の所有物でもない。
この国は韓国に生きる民のものだ!
百歩譲って日本を裏切り、密使を送ったことは貴方の正義だと認めよう。しかし他国に事大し、己の贅沢を改めず、民を苦しめた罪は重い。本来ならば死刑にすべき所を皇子に譲位することで許してやっているのだ!そこを理解なされよ!
FABYOOOON!URIは皇帝NIDA!誰にも意見されず、誰よりも正しい韓国の主NIDA!それをお前たちは…
1907年7月、高宗は李完用たちによって強制的に譲位させられた。彼の後を継いだのは子の純宗だった。純宗、またの名を隆煕皇帝。大韓帝国最後の皇帝である…。
↑韓国の皇族たち
さて、その頃の日本政府の方針は…
えーと、貴方には言っておくけど、我が日本の朝鮮における目的は、併合することじゃないから。
↓日本軍人
は…?併合ではないと?
ええ、だって考えてみなさいよ。
朝鮮半島には資源がない。インフラ整備も完全にされていない。民衆は極貧。そんな土地を無理矢理併合してみたらどうなると思う?
たちまち日本は様々な社会問題を抱え込むことになるわ。
併合すれば、日本政府は国民に韓国人たちに豊かな生活を保障してあげなければいけない。また教育の自由も与えてあげなくてはいけない。参政権もあげなきゃいけない。
でも、日本の中にも貧しい人たちは、まだまだ沢山いるの。新参者の韓国人が日本国民と同じ権利を手にしたら日本の貧しい人たちはどう思う?
不平等だと思うでしょうな…。なぜなら彼らは最初から日本のために働いていたのです。新参者の韓国人たちが権利を得て、自分たちは貧しい暮らしのままだったら不満に思うでしょう。
不満に思うだけじゃないわ。たぶん暴動が起こるわよ。
それにね、韓国人はプライドが高いわ。私たちが彼らの言われるままに様々な物を与えても彼らは決して感謝しない。逆に彼らは「与えてやったんだ感謝しろ!」と言う日本人に対して反発するでしょうね。
…難しいものですな。
ええ、難しいわよ。
だけど韓国は、すでに国家歳入の約四十年分の債務を背負っているの。また鉄道敷地権や電線敷地権まで欧米に奪われている。この事が何を意味しているか解る?
韓国人は近代化するために自分で鉄道を敷くことも、電線を引くこともできない。でも借金は山のようにある。つまり彼らの国はもう完全に破綻しているのよ。
だけど、日本にしてみれば同じアジアの国が、欧米の食い物にされていることは由々しきことよ。
まして、それが古くから関係ある隣国なら尚更。だから今、最低限の救いの手は差し伸べている。
日本の願いは、彼らが日本と同じように近代化して、ロシアなどの列強に対して防波堤になってくれることよ。
でも…、そうした統監や首相のお考えを理解できない輩は沢山います。
…そうね、悲しいことに。一進会とか言う韓国人団体がしきりに日韓併合を訴えているわ。
だけど、私の考えは併合反対。併合は彼らにとっても我々にとってもメリットは全く無いわ。
1907年から日本政府はこのような方針を採っていた。韓国統監府は学校を造り、産業を振興させ、韓国の近代化に努めていた。しかし、1910年10月26日。ロシアとの交渉を行うため、ハルビン駅を訪れた伊藤博文を一発の銃弾が襲った。
BAKYUUUN!
う……この…、馬鹿者……が…!(伊藤博文は最後に安重根を見てこう言った。)
伊藤博文を暗殺したのは韓国人の青年・安重根だった。伊藤は国際的にも有名な政治家であり東洋の宰相と呼ばれていた。また彼は韓国文化の理解者でもあり、多くの韓国人技術者のパトロンでもあった。
そんな彼の死を世界中の人が悼んだ。彼の葬儀は11月4日に国葬をもって営まれたが、彼を見送る参列者の中にはアメリカ人やイギリス人、フランス人、ロシア人…そして、韓国人たちの姿もあった。
↑生前の伊藤博文
そして、伊藤博文の死は日本政府の方針を大転換させる事件だった。日韓併合反対派の伊藤博文の死によって、日本人の中に韓国人の無理解と無知に対する怒りが生まれた。
韓国人たちはそんな日本人の怒りから自分たちを背けるために、さらに日韓併合を叫んだ。
う、URIたちは悪くないNIDAー!
そうNIDA!URIたちは安重根なんかと関係ないNIDA!
URIたちは日本と共に生きるNIDA!だから政府はさっさと日韓併合を申し出るNIDA!
=韓国政府=
まさか併合に反対されていた伊藤公がお亡くなりになるとはな…。そして、皮肉なことにその伊藤公を殺したのが、韓国人の青年とは…
どうしますか?民衆は早く日韓併合をするように叫んでいます。
……止むを得まい。祖国が滅びるのは残念だが、我らはもう成す術を全て失った。
こうして1910年8月22日。韓国政府は日本に併合を申し出た。そして日本はこれを受諾。
日本と韓国は一つの国となったのである。
良かったNIDA!これでURIも日本人NIDA!
日本人になったらURIたちの借金もチャラNIDA!こんな嬉しいことはないNIDA!
日韓併合によって韓国の民衆は喜んだ。彼らは日本の保護下に入ったことを大喜びし、朝鮮総督と韓国皇帝(王に叙勲され李王となった)の前で盛大な歓声を浴びせた。
↑日韓併合を喜ぶ民衆たち
また日本は韓国の貴族たちを日本の貴族として受け入れ、侯爵、伯爵、男爵、子爵に叙任した。彼らは日本の貴族院議会にも参加でき、日本の貴族と同等の権利が与えられた。しかし・・・
お喜び下さい!貴方は男爵に叙任されました!
↓朝鮮貴族
…そうですか。それでは天皇陛下と李王陛下には宜しくお伝え下さい。
…どうなされたのですか?元気がなさそうですが…
…一人になりたい気分なのです。少し外にいて貰えませんか?
は、はあ…
外に出て行く部下。
………すみません、皆さん。私は祖国を守ることが出来ませんでした。
そう言って彼はアヘンの塊を飲んで自殺した。
このように日本から爵位を与えられながらも祖国に殉じて自殺する者、また爵位を自ら返上する朝鮮貴族もいた。
何はともあれ、大韓帝国という名の国は地上から姿を消した。
大韓帝国の民だった人たちは、日本国民となり、日本と共に近代国家としての道を歩んだ。
朝鮮半島が日本領となった後も、朝鮮半島から全ての社会問題が解消したわけではない。
しかし、多くの韓国人がこの併合によって近代化の恩恵を受けたことは事実である。
↑(上写真:併合前 下写真:日本統治中)
日本統治によって生まれ変わったソウル市
アイコン漫画
Korean History
終
※多くの方へ
実はこの私はこのKorean
Historyを書くために様々な資料を読んだ。そして、それに目を通している間、韓国という国について知らないこと様々なことを知ることができた。勿
論、過去に韓国が日本に併合された理由は、朝鮮政府の無策、高宗ら王族の奢侈、国際法の無視、朝鮮民衆の事大などがあげられる。彼らの自業自得といってし
まえばそれまでだが、ただ全てが彼らの責任であるかというとそうでもない。
当時の世界は朝鮮に対してあまりに冷徹であり、無理解であった。また隣国の日本や中国は自分たちが生き残るのに必死で、朝鮮まで省みることが出来なかったのも事実である。仮に日本が逆の立場に立ったなら、彼らのような混迷は避けて通り得なかったであろう。
このスレを製作している間にも幾度か妨害はあったものの、完成させることができたのは、一重に多くの人たちの応援
があったからである。だが私に対して妨害した人や私に対して批難した人の気持ちも解るつもりだ。多く人が真実の歴史を知り、お互いの歩み寄りをすることを
切に願う。