Korean History
朝鮮半島と国際法
これは19世紀の話である。その頃、朝鮮はお隣の中国と同じように海禁策(鎖国)を行っていた。
↓朝鮮
URIたちは外国と仲良くしなくても自分たちでやって行けるNIDA!
しかし、こういった政策は産業革命によって資本主義経済が生まれた世界においては、時代遅れになりつつあった。特にアメリカでは西海岸の工業力が伸びてきたために、工場によって造り出された製品を売るための市場を、中国や朝鮮などの国に求めるようになっていた。
↓アメリカ
日本は開国して市場を開放したし、次は朝鮮ね。
こうしてアメリカはイギリスのメドウズ商会と協力して朝鮮の開国交渉に踏み切る。だが、ここで思わぬ事件が勃発した。
URIたちは外国の助けなんて無くてもやって行けるNIDA!外国人は出て行け!
↓アメリカの外交官
出て行けって言われても、こっちも交渉のために来ているんだし…
とりあえず、下っ端役人のあなたじゃ話にならないわ。私たち、国王と直接交渉するから。
ああ、駄目NIDA!駄目NIDA!外国人は国王と会っちゃいけないNIDA!
↑ジェネラル・シャーマン号
こうしてアメリカの外交官を乗せた船、ジェネラル・シャーマン号は首都を目指して北上していった。
そんな中、平安監司の朴珪壽が率いる軍勢がこの船に襲い掛かった!
うおおおー!アメリカの船なんて燃やせー!
ついでに船の物資を奪うNIDA!アメリカ人は珍しい物を沢山持っているNIDA!
ちょ、ちょっと!私はただ貴方たちと話合いに来ただけで…
問答無用OOOOOOO!
きゃあああ!
1866年9月、干潮の為動けなくなった同船は朝鮮兵たちの焼き討ちに遭った。ジェネラル・シャーマン号の乗組員約20名(うち13人が中国人、3人がマレー人)は全員死亡。しかし、このことはアメリカ政府の大きな反感を買った。
いかなる理由があったにせよ、外交官を殺害したのは国際法違反だわ!アメリカ政府は朝鮮に事実の釈明と、場合によっては謝罪と賠償を求めます!
ふん!URIたちは全然悪くないNIDA!だいたいURIたちは野蛮なアメリカ人なんかと話し合うことなんて無いNIDA。
何ですって?!いいわ、そっちがその気ならば、こちらにも考えがあるわ!アメリカ艦隊、砲撃用意!
Fire!
DUOOOOOOOOOOON!
ぎゃあああ!
に、逃げるNIDA-!
ロジャーズ提督が率いるアメリカ東洋艦隊は江華島を砲撃。たちまち守備隊を蹴散らして島を占拠した。
↑アメリカ軍に占拠された江華島の砲台
↑捕虜になった朝鮮☆人たち
しかし、アメリカの兵士たちは太平洋横断をしてきたため、長旅で疲れていた。そこを朝鮮政府は突き、人海戦術でアメリカ艦隊に攻撃を仕掛けた。
それ!よそ者のアメリカ人たちを追い出すNIDA!
く……!まさか朝鮮がこんな大軍で攻撃してくるとは!
朝鮮の頑強な反抗に遭ったアメリカ艦隊は撤退。これを辛未洋擾という。この勝利によって気を良くした当時の朝鮮宮廷の権力者・大院君は斥和碑というものを各地に立てる。
洋夷侵犯、非戦則和、主和売国、戒吾万年子孫
(訳)
外国の野蛮人が国を侵しているというのに、戦わないことを主張することは即ち融和策である。そして融和策を主張することは売国行為である。我々はこのことを堅く戒め、1万年先の子孫にまで語り伝えるべきである。
HOLHOLHOL。誇らしいNIDA。
しかし、このような鎖国政策はむしろ朝鮮の状態を悪化させた。大院君は経済政策で失態を演じ、朝鮮の民衆たちはますます苦しい生活を余儀なくされた。そんな中、日本からの外交使節が朝鮮を訪れた。
日本は大政奉還以来、天皇を中心とした立憲君主制国家になっていた。西洋の近代文明を取り入れた日本は、そのことを朝鮮に知らせ、共にアジアの国家として友好関係を築こうと考えていた。しかし…
↓日本
天皇陛下よりの親書を持ってまいりました。我々は朝鮮と良き友人になりたいと願っています。
はあ?何を寝惚けたことを言っているNIKA?良き友人?日本は朝鮮の子分NIDA!
は?何ですって?
朝鮮は中国に次いで世界第二位の文明国NIDA。野蛮人の日本は今までずっと朝鮮の家来だったNIDA。だから今更、良き友人なんて笑わせてくれるNIDA!
(な、何言ってるのよ……この人?)
とにかく、親書は受け取らないNIDA。今度来る時には「日本は朝鮮の家来でした。今後共、主人の朝鮮に忠誠を誓います」と書いてくるNIDA。
………。
朝鮮側の主張を要約すると二点ある。
・朝鮮はかって対馬領主に家来の証である印綬を送っている。だから日本は朝鮮の家来である。
・天皇という文字が気に入らない。朝鮮より上位の国は中国だけであり、ゆえに日本が天皇という皇帝を示す国家元首を戴くことは許されない。
しかし、これに対して日本はこのように回答している。
・対馬は日本の一部にしか過ぎず、日本人全体の意志を反映していない。また対馬領主は朝鮮王からの印綬を自分の公文書に使用していない。
・日本の天皇が天皇を名乗ったのは、かなり昔のことであり、また過去にも朝鮮の外交文書においても「皇朝」と名乗っている。それゆえ朝鮮の言い分は言いがかりである。
だが、日本の回答に対して朝鮮は…
むきー!朝鮮は偉い国NIDA!日本人の言うことなんて聞かないNIDA!
何ら論理的な回答も出さずに暴れ回るという行動に出た。そして毎日のように反日デモを行い、毎日のように日本公使館にいやがらせのビラを貼るという行為を行った。
この国…本当に大丈夫なのかしら?こんな子供みたいな行動取るなんて…
朝鮮の態度は日本首脳部に疑念を抱かせた。
しかしそんな外交を行っている間に、今度は朝鮮側から日本と国交を結びたいという要求があった。大院君の独裁に反対する閔升鎬(閔妃の義兄)らが、大院君ら保守派を倒すために日本を利用できると考えたからであった。
だが、ここでも日本の外交官たちは朝鮮の対応に悩まされることになる…
=日韓代表同士の接待の席で=
あれ?たしか今日は我々への接待が行われるはずだったのでは…?我々の席が無いように思いますが…
上位の国(朝鮮)が下位の国(日本)を接待するという概念は我が国にはないNIDA。日本の外交官は外の土手にそのまま座るNIDA。
はあ?何、馬鹿なこと言ってるんですか! 我々は貴方たちの要求があったからこそ朝鮮に来たのですよ?!何を馬鹿な…
上位の国(朝鮮)が下位の国(日本)に命令するのは当たり前のことNIDA。そしてお前たちが朝鮮王の命令に従うのも当然NIDA。
ふざけないで下さい!日本は朝鮮の家来になった覚えは一度もありません!我が国を侮辱するにも程があるわ!
うるさいNIDA。お前たちは朝鮮の奴隷NIDA。なのに奴隷が通ってはいけない正門をくぐったNIDA。これは我が国への侮辱NIDA。我が国は日本に謝罪と賠償を要求するNIDA。
な…!
怒った日本の外交官たちは、朝鮮側の理不尽な対応を本国に連絡した。すると日本政府は軍艦・雲揚を朝鮮に向かわせた。名目は「新しい外交官を赴任させるため」だった。
↑軍艦・雲揚
日本は酷いNIDA。URIたちは平和的対話を望んでいるのに、軍艦を連れて来るなんて…
(あれだけ相手国を侮辱しておいて平和的対話だなんて…。この人たちは一体どういう頭をしているのかしら…?)
とにかく軍艦は引き上げて欲しいNIDA。URIたちも態度を改めるから…
わかったわ。じゃあ、会談が成立したら軍艦は帰還させるわ。
しかし、ここで日本側にも朝鮮側にも思ってなかった事態が発生する。
それは――
=雲揚号=
艦長。そろそろ水の補給が必要です。
よし。では近くの島に「補給を求む」と信号旗を掲げながらボートを向かわせろ。この信号旗は万国共通だから朝鮮の人にも解るだろう。
=江華島=
大変NIDA!日本の船がこっちに向かってきているNIDA!
何だか旗を振っているNIDA!意味がわからないNIDA!
とにかく船を沈めるNIDA!日本人の船なんて全部沈めればいいNIDA!
=雲揚号=
……撃ってきました。
何いいい?!すぐにボートの乗組員を助けろ!
こうして江華島守備隊と雲揚号の乗組員は戦闘状態に突入した。この戦いで日本側は2名の死者を出し、朝鮮側は35名の死者を出した。この事件が起きた事で、日朝間では再び緊張が走った。
信号旗を持つボートを撃ったのは朝鮮側だわ!日本政府としては厳重に抗議します!
(まずいNIDA…たしかに悪いのはURIたちNIDA…)
(おまけに今は国内が混乱していて、日本の助力がないと何も出来ないNIDA。仕方ないNIDA。ここは日本側の言い分を認めるNIDA)
こうして日朝修好条規が締結された。くわえて朝鮮側は日本に対して江華島事件における戦闘行為の謝罪と賠償(賠償金の方は後に日本側の無償援助として相殺している)を行った。
日朝修好条規内容
・日本は朝鮮を文明国と認める。(万国公法の主権尊重)
・日本はソウルに公使館を置き、朝鮮も東京に外交官を駐留させる。
・日本は開港した港に領事を置く。
・既に交易の有った釜山以外に京畿・忠清・全羅・慶尚・咸鏡の五道の中で交易に適した2港を選び開港すること。
・釜山及び後に開港する2港で駐留する日本人に対し土地及び家屋の賃貸・建設を認めること。
・関税は協定関税とすること。
・日本に朝鮮沿岸部の測量の権利を与えること。
・日朝両国に領事裁判権を与えること。
ちなみに韓国ではこの条約を不平等条約としているが、それは大きな間違いである。
まず、領事裁判権は両国同等の権利として認められていた。また協定関税については、当時大院君の経済政策失態によって貨幣価値を失った朝鮮に対しては当然のことだった。さらに朝鮮沿岸部の測量に対しても朝鮮の測量を認めなかったわけではない。しかも朝鮮は国家機密にもなり得る日本製の地図を使用することも要求することもできたのだ。
こうして近代における二つの国の交流が始まった。
しかし…
日本との約束なんて守る必要ないNIDA!
朝鮮側は常に条約を破り、勝手に関税を取ったり、領事裁判権を侵したりした。条約はやがてアメリカも交えた三国間条約となるが、この条約が締結された後にも朝鮮は条約を破り続けたのである。
何なのよ、あの国(Korea)は?!
URIたちの国は国際法よりも国内法の方が優先されるNIDA!