朝鮮の民間療法
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朝鮮半島に伝わる民間療法とは、朝鮮半島において民間に伝承されてきた治療行為である。 他の国における民間療法と同様、科学的根拠が不明なまじない的なものも多い。 なお本記事は民俗史的記事であり、現代朝鮮半島の医療とは基本的に関係は無い。
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身不足(栄養不良)
- 松の木に「寄生する木を」煎じて服する
- 「南瓜の上に止まった」青蛙の後ろ足二本を食べる
- 6・7年経った洗濯棒の両端を削って焼き煎じて飲む(洗濯棒に霊的な信仰がある)
- 十二・三歳の童の小便を服する
- 胎児を野菜と共に煮込み食べる(儒教文化の影響)
気不足(神経衰弱)
- 犬の汁を飲む(後の補身湯である)
- 古き火鉢を粉末にして空腹時に酒と混ぜて飲む(火鉢に霊的な信仰がある)
- 人胎(胎盤)の血を竹刀で切ってごま油と煮混ぜて食べる
- 人胎を丸薬をし丸呑みする
- 長男の胎盤を煎じて三回飲む(胎盤食は大陸では現在も行われている)
肺病
- ニワトリの雛を生食する(後に煮込み料理となり、参鶏湯へとつながる)
- 人肉のかゆを食べる(凌遅刑に処せられた罪人の死体が販売されていた)
精神病
- 頭上を焼く(灸の一種である)
- 美人の経水を飲む(現代の美人とは価値基準が違うので注意が必要である)
内臓病
- 犬の糞水を1日二三回服用
- 犬の脂を飲む
- 農家にて永年使用せし小便溜の桶を煎じて飲ませる(排泄物に神秘性を感じる風潮の影響)
高熱
- 解熱剤として野人乾水(大便を水で溶いた物)を飲用する(李氏朝鮮時代・中宗)
梅毒
- 竹筒に焼酒(焼酎)を入れ、注ぎ口を蝋で塞ぎ、便壺の中で半年間漬け込む。便壺から取り出し竹筒をよく洗い、中の酒を飲用に用いる。半年以上の服用が理想的。
肌荒れ
- 小便を肌に塗り込む、特に小児の小便を重用する(小児の小便はきれいであると考えられていた)
精力強化
- 薪割りをする。(薪割りは腰を丈夫にして、性器の血液循環を円滑にすると考えられていた)
- カイコの糞を食べる
- 蟻を炒めて食べる
早漏
- 馬糞を食べる(馬の精力にあやかった呪術的意味合いが濃い)
産後の滋養
- わかめスープを産後の女性に食べさせる。造血、血の浄化作用があり滋養があると言われている。
参考資料
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E3%81%AE%E6%B0%91%E9%96%93%E7%99%82%E6%B3%95#.E6.A2.85.E6.AF.92