enjoy Korea

ようこそゲストさん



	HOT! テーマトーク
	旅行・観光・風景
	歌手・ミュージシャン
	K-POP
	J-POP
	芸能・タレント
	映画
	韓国ドラマ
	日本ドラマ
	生活・文化
	ファッション・コスメ
	ニュース・経済
	スポーツ
	ユーモア
	ゲーム
	マンガ・アニメ
	PC・インターネット
	カメラ
	ケータイ・電化製品
	伝統文化・伝統芸能



	旅行・観光・風景
	おすすめスポット
	グルメ
	芸能・タレント
	モデル・ファッション
	コスプレ
	スポーツ
	クルマ
	バイク
	プラモデル・フィギュア
	マンガ・アニメ
	ゲーム
	思い出の写真
	恋人・友たち・家族
	ペット・動物
	街の風景
	学校の生活
	自慢の一品・お宝
	伝統文化・工芸
	ユーモア
	ミリタリー

enjoy Korea ホーム > 翻訳掲示板

[HOT! テーマトーク] についての翻訳掲示板です。
掲載は自由にできますが、ユーザの皆さんが楽しい時間を過ごせるようご協力お願いいたします。
日本･韓国のさらなる友好と文化交流につなげましょう。

一般中国人の反日感情 \| HOT! テーマトーク

No.328533 投稿者: papapanda 作成日: 2006-08-10 22:39:10	閲覧数:97 推薦ポイント:1 / 0

ある掲示板より抜粋（長文すまぬ）

一般中国人の反日感情の原因を垣間見れると思うのですが、皆様はどう思われますか？

ps.文章が日本的礼儀に長けていることに驚きました＾＾

つい二、三日前、御縁があってこの掲示板の事を知りました。留学生さんと同じく中国から学びに来た一人の人間として、留学生さんの投稿そして多くの皆さんによる活発な議論を興味深く拝読させていただきました。
ここで、まず、この掲示板の運営者を始めとする日本人の皆さんの真摯な態度と丁寧な回答に感謝したいのです。留学生さんもそのような旨を申し上げましたが、彼より日本滞在の年数がもっと長く、歴史について少しばかり勉強してきた私としても、こうして皆さんと率直に意見交換できるのを非常に光栄に思っております。

そして、留学生さんの意見は、皆さんから見れば偏った部分は少なからず有りますけれども、しかし残念ながら、今日の中国では、そういった意見はむしろ主流（若い世代を中心とする）を代表する意見であることを申し上げねばなりません。そこで、皆さんもご指摘されましたように、一つ一つの実際の史実の確認と相互尊重に基づいた相互理解が非常に大切だと思っています。

留学生さんの投稿への全体的な印象として、やはり史実の事細かな確認というよりも、感情記憶の次元で物事を捉えているようにお見受けします。気になる点は、幾つか有りますが、とりあえず以下の点について、留学生さんの言い足りないと思われるところ（できるだけ彼の立場にたって）を補足させていただきます。

まずは、日清戦争とりわけ戦争賠償金について。
一般的に言えば、日本人はそれほど意識したことがないではないかと思われます。大学で行われたある合同ゼミ（日本史＆東洋史）の席上、日本史を専攻するある日本人学生に、私が偶然にこの問題（清国の払った戦争賠償金を日本政府がどのように使ったかと）を尋ねたことがあります。その翌週、ご丁寧にもその学生が詳細な関連資料を見つけてくれて、わざわざコピーして渡してくれたのです。その真剣さと熱心さに感謝しながらも、複雑な心境でした。

もっとも、中国では、戦争での惨敗による台湾の割譲及び二億三千万テールという大金（当時清朝政府の数年分の年収に相当するので、結局イギリスに借金してポンドで支払ったという）を国の恥として教えられています。それも、ただ過去の歴史として見るのではなく、日中国交正常化をめぐる交渉の際、毛沢東、周恩来など一部指導者の意志により、戦争賠償の要求を放棄したという事と並んで言及されることが多いのです。つまり、敗戦国の中国として、支払うべき賠償金を戦勝国の日本にきちんと払ったのに対して、今度は逆に敗戦国となった日本ですが、結果的に中国に対しては、そうしなかったのです。
（日本側の資料によれば、確か田中角栄さんが払う用意もあったと書いていますけどね）

中国でここ十年以来、それについて語られているのは、大体以下の通りです。
「洋務運動」によって富国強兵など近代化を図ろうとした清朝は、その後の「北清事変」（義和団運動）でも賠償金を日本を含めた列強に払い続けました。客観的にそれが財政破綻の原因となってついに回復不能の状態に陥っただけでなく、軍閥混戦の遠因ともなったのです。

他方、1928年蒋介石による中国再統一の後、30年代の魔都上海が代表したような都市を中心とする経済発展が見られ、日中全面戦争が勃発するまで高い経済成長率を誇りました。しかし、原因はどうあれ、その成長の過程を決定的に中断させたのは、ほかではなく日本軍の侵入でした。この説を主張しているのは、『中国人日本留学史』（実藤恵秀著）の訳者、香港中文大学の譚汝謙氏（1995年、抗日戦争記念シンポ）が最初かと思われます。

こうした日本と関連する被害意識が次第に観念化され、所謂南京大虐殺をめぐる論争とも相俟って、今日中国人のいう日本に対する「悲情」（悔しくてやりきれないような感情、「悲情都市」という台湾の映画が語源らしい）を形作ったではないかと、私は考えています。この間、中国に帰国した折、若者たちと意見交換する機会があって「悲情」についていろいろと聞かされました。彼らがいうには、毛沢東、周恩来時代の対日政策、すなわち戦争は一部の軍国主義者による仕業で、日本の一般民衆には責任を負うべきでないといった過去の政策が基本的に間違っていると、軍国主義を支持したのは、むしろ戦勝の時の受益者でもある普通の民衆ですから、どうして彼らの責任を問えないのかということです。譚氏のような説も理由に挙げられました。

私として、非常に危惧しているのは、共産党の支配がいざ崩れる時（もう近いと思われますが）、こうした「悲情意識」を持つ若者たちの多くは、国の新たな指導者となる時、どのように次の世代を教育しようとするのか、ということです。
取りも直さず、彼らはこの二十数年間以来の改革開放政策の直接の受益者であり、恵まれた階層に属しています。その構成は、ＩＴなどベンチャー企業の成功者、若い研究者、前途有望と目される若手公務員、医者等と様々です。共産党幹部の腐敗、一党独裁など現状に対する不満も隠さないのですが、過激な反日的意見（必ずしも全て政府と同調しませんが、概ねに政府の宣伝通りのものを信じる傾向に有ります）も声高に主張しています。彼らにとってみれば、核兵器は国威発揚の利器にほかならず、日清戦争の時のような屈辱を繰り返させないための最大の武器として奉られているようです。

では、ほかの列強に対しては、どうしてそうならなかったのでしょうか。
まず、中国政府は、第二次世界大戦を反ファシズム戦争と言っています。戦時中、中国を支援し国連安保理の理事国入り（蒋介石政府）を認めた英、米、仏などにそうした借りがあったので、過去の中国侵略がそれでほぼ免罪されたということになります。それから、ソビエト（ロシア）の場合は、領土を取られたことや、民衆が惨殺されたことを教科書に未だに書かれていますが、石油など天然資源はともかくとして、宇宙進出と対米戦略にロシアの先端技術の移転が不可欠なので、あまり批判できないことになっています。ドイツとイタリアの場合は、やや分かりにくいですが、日中戦争の初期、蒋介石の国民政府軍にドイツ人顧問がたくさんいたこと、独伊製の武器装備が1940年ヒットラーの禁止令が出るまで物々交換で中国軍が手に入れることのできる最大の戦略資源だったこと（ドルがないので英米から購入できなかったし、ソビエトも日ソ中立条約の制限で少ししか提供できなかったと）が挙げられますが、最近となれば、南京事件を記載した『ラーベ日記』の利用価値が高いことと、旧西ドイツ首相ブラント氏がポーランド訪問時、ワルシャワのユダヤ人墓地で土下座し謝罪したこともドイツへの印象を一変させたわけです。

以上、長々と紹介させていただきました内容は、主に私が直接或いはインターネットなどで観察してきたものです。己の独断先見による部分も少なからずあると自明しておりますが、一つの見方として、読んでいただければ幸いです。

では、どうして日本の事をそこまで悪く言わなければならないでしょうか。皆さんが仰られた、中共政府の反日教育が最も重要な原因だという視点も重要だと思うのですが、敢えて違う視点があることも知っていただきたいのです。また次回詳しく申し述べさせていただきますので、今日は、とりあえずここで擱筆いたします。

日本に来てもう十年以上になりますが、親切に指導してくださる先生には申し訳なく思いますが、今も日本語で文章を書く時、必ずといっていいほど緊張し戦々恐々の気分になりますよね。そうした自信なさや実力不足などによるミスをどうか、留学生さんの時と同じように、ご海容してください。そしてご高覧の上、ご忌憚のないご批判いただければ、有り難いです。